1952年 |
欧州石炭鉄鋼共同体発足。独、仏、伊、ベネルックス3国で始まる。フランス首相ジャン・モネ、外相ロベール・シューマン、西ドイツ首相コンラート・アデナウアー、イタリア首相アルチーデ・デ・ガスペリ、ベルギー外相ポ-ル=アンリ・スパークのコンセンサスと指導力、構想力による。「ヨーロッパ不戦」の理念を実現するための仕組みづくりの第一歩。
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1958年 |
ローマ条約発効、域内関税を撤廃する。 欧州経済共同体EECなど発足。 |
1967年 |
EECなどを統合して、欧州共同体EC発足。 |
1973年 |
英、アイルランド、デンマークが加盟して9ヶ国に。 |
1979年 |
欧州通貨制度EMS発足。 |
1981年 |
ギリシャ加盟。参加国10ヶ国。 |
1986年 |
スペイン、ポルトガル加盟して12ヶ国。 |
1992年2月 |
マーストリヒト条約調印。通貨統合の道筋と条件を定める。
本条約の第8条でEU市民権を規定した。A、EU市民は加盟国の領域を自由に移動し、居住する権利を持つ。B、滞在国の市町村選挙に参加することができる。C、出身地の領事機関がない国でも他の加盟国の領事機関の保護を受けることができる。 |
1993年 |
単一市場スタート。ひと、もの、資本移動が自由に。 |
1995年 |
オーストリア、フィンランド、スエーデンが加盟、15ヶ国に。 |
1997年 |
東欧、中欧への拡大へアムステルダム条約調印。 |
1998年6月1日 |
欧州中央銀行制度(ESCB)設立。本部はドイツのフランクフルトにある。欧州中央銀行と加盟各国の中央銀行から構成されている。 |
1999年1月1日 |
通貨統合開始、ユーロ導入。原参加国はベルギー、ドイツ、スペイン、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランドの11ヶ国。2001年1月1日からギリシャが加盟。デンマークは00年に、スウェーデンは03年に国民投票で加盟を否決している。イギリスは国民投票を延期中。 |
1999年3月 |
NATO(北大西洋条約機構)にポーランド、ハンガリー、チェコが正式に加盟。02年11月のプラハでの首脳会議で、スロバキア、スロベニア、ルーマニア、ブルガリアに加盟招請し、03年3月に加盟議定書に調印。 |
2000年12月 |
ニース条約。閣僚会議での多数決制の対象に40の分野に拡大。EU内の大国、独、仏英、イタリアなどと小国とのあつれきも。 |
2002年1月1日 |
新通貨ユーロの流通始まる。マルク、フラン、ペソ、リラなど回収開始。 |
2003年6月20日 |
EU首脳会議で、ジスカールデスタン元仏大統領を議長とするヨーロッパ協議会の結論を受けて「ヨーロッパ憲法条約草案」を承認した。04年6月実施の欧州議会選挙を経て、新規加盟国を含む25ヶ国の調印と批准を行い、06年をメドに発効させるとしている。 |
2004年5月1日 |
25ヶ国の拡大欧州発足。新規加盟は、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタ、キプロスの10ヶ国。人口4億6000万人の大欧州としてまとまる。 |
2005年5月29日 |
フランス国民投票はEU憲法条約草案を大差で否決。6月のオランダ国民投票でも否決され、条約草案は店ざらし状態に。それまでに国会手続き等でハンガリー、スロヴェニア、イタリア、ギリシャ、スペイン、オーストリア、ドイツが批准。 |
2007年1月 |
ルーマニアとブルガリアが加盟。加盟国は27カ国に。憲法条約案批准は27か国中18カ国。ユーロ圏は13カ国に拡大。 |
2007年3月25日 |
ローマ条約50周年でベルリン宣言。「われわれは、テロリズム、組織犯罪および不法移民と闘う。自由と市民的権利を擁護し、これらを否定する者たちと闘う。人種差別と排外主義の支配を2度と許してはならない。世界の様々な紛争の平和的解決と、人々が戦争、テロリズムおよび暴力の犠牲とならないよう引き続きコミットする。世界の自由と発展をを推進し、貧困、飢えおよび疾病を追放したいと願っている。われわれは共同してエネルギー政策と気候変動対策を先導し、気候変動というグローバルな脅威を防ぐことに貢献する。」(庄司克宏『欧州連合』岩波新書から抜粋、加筆。) |
2007年10月19日 |
EU加盟国はリスボンでの首脳会議でEU憲法条約に代わる「基本条約」を採択した。任期2年半の大統領職を新設。内容はEU憲法条約案を引き継ぐもの。2009年に新体制に移行する、としている。 |
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